空間をデトックスする「スマッジング」

部屋も心もクリーンにする……

スマッジングってなに?

スマッジング、ネイティブアメリカンの説明イメージ

スマッジングとは本来、アメリカ大陸の先住民(ネイティブアメリカン)によって行われてきた、空間浄化の風習のひとつです。
スマッジ(smudge)とは「燻す(いぶす)」という意味。神聖なハーブであるホワイトセージを焚き、その煙をくゆらせることによってネガティブなエネルギーなどを払い、自分やその周りの空間をクリーンにすることが主な目的なのだそう。

お寺にある常香炉(じょうこうろ)で焚かれているお線香の煙を、頭から浴びることがありますよね? それも、煙によって身を清めるもの。煙によるクリーニングというのは、形を変えて世界各地で行われているようですね。

最近では、ヨガや瞑想の前に空間を整えたり、部屋の掃除のあとに行って空気の入れ替えに利用したりと、スマッジングを活用する人も少しずつ増えてきているようですが、日本での認知度はまだ低め。
手軽に空気のお掃除ができるシンプルな方法をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

人や空間だけでなく、

身の回りのものの邪気も払ってくれるそう

スマッジングのイメージ

掃除では取り除けないこもった空気をさっぱりキレイにしてくれたり、独特の香りでリラックス効果がもたらされたり、もやもやした気持ちをリフレッシュしてくれたり……
スマッジングは私たちの暮らしの中でも、とても役に立つもの。
アクセサリーやPC、スマホなど身の回りのものがまとったネガティブなエネルギーも、取り除いてくれますよ。

また、ホワイトセージなど薬草の煙が持つ効能については科学的にも研究されていて、実際に空気中の細菌を減らすことが証明されているそう。

現在、セージの煙が実際に空気中の細菌を減らすことが、科学的にも証明されています。煙が空気をきれいにするというのはイメージしにくいかもしれませんが、本当なのです!植物研究家のチャンドラ・シェカール・ノーティヤル博士は、セージなどの薬草を燃やすことで、空気中にあるブドウ球菌などの細菌が減少することを発見しました。その効果は煙が消えた後もしばらく続きます。

出典:https://media.light-works.jp

ホワイトセージの香りはとても個性的。
人工的ではない、薬草のような……
ほんの少し焚くだけでも空気が変わるので、気持ちを切り替えたいときにとてもおすすめです。

乾燥ホワイトセージを使った

スマッジングのやり方とは?

スマッジングのやり方とは - 乾燥ホワイトセージ

準備するもの
・乾燥ホワイトセージ
・マッチもしくは着火剤
・耐熱のお皿(お香立て、きれいな灰皿など)

HOW TO USE
1)窓を開けて、部屋の掃除をする
2)掃除が終わったら窓を閉める
3)乾燥ホワイトセージに火を点ける
4)煙が出てきたら手を振って火を消し、耐熱の器にのせる
5)器ごと手に持ち、部屋全体に煙をくゆらせる
6)煙が止んだら窓を開け、部屋の空気を外に出す

材料はどこで買えるの?
乾燥させたホワイトセージは、ネットショップなどで購入することができます。 クラスターと呼ばれる葉っぱのみのもの、ルーズリーフという茎と葉がついたもの、バンドルという複数のルーズリーフを糸でまとめたものがあります。燃やすのは葉のみですが、茎も一緒に乾燥してあるもののほうが自然の形にちかく、浄化効果は高いそうですよ。 ホワイトセージは、世界中のさまざまな土地で栽培されていますが、空気をきれいにすることを目的とするのであれば、良い土の上で太陽の光をたっぷり浴びて育ったものを選ぶのがベター。自生地であるカリフォルニア産で、できればオーガニックのものがおすすめです。 生のハーブから自分で作りたいという場合は、ホワイトセージの苗を買って鉢で育てることもできます。使う際は、根に近い方の枝をカットして風通しの良い日陰で3~5日ほど十分に乾かしましょう。バンドルの場合は、1~2週間ほど時間が掛かります。

お部屋や仕事場などの空気をすっきりと整えることで気持ちよく過ごせたら、毎日のパフォーマンスも上がりそうですね。早速、週末のお掃除タイムにスマッジングを取り入れてみませんか

満員電車での通勤や、知らないうちに積み重なった人間関係の問題、慌ただしさに追われる毎日。ストレスがたまりがちな現代社会においては、自分の環境を整えてガードすることも大切です。

空間からネガティブなエネルギーを取り除くことで、心のもやもやも取り除いてくれると言われるスマッジングは、その対処法としても、とても有効。
お部屋や仕事場などの空気をすっきりと整えることで気持ちよく過ごせたら、毎日のパフォーマンスも上がりそうですね。早速、週末のお掃除タイムに取り入れてみませんか?


・妊娠中や投薬中の方にはお勧めできないハーブですので、ご注意ください。
・火の元には十分ご注意ください。

  • text:
    Kei Yoshida
  • photograph:
    shutterstock

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